令和4年度同窓会記念誌 希望の光 ~新しい世を照らせ~
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「希望の光 ~新しい世を照らせ~」 恐々謹言 これまで、世界中が「コロナ禍」で、その感染対応と医療に力を注ぎ、時が過ぎていきました。いま現在でも感染し治療をされている方々にはお見舞いを申し上げ、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 まず、今回当番幹事を務めるのに際して、ひとかたならぬ御指導を賜りました、宮島前会長、丹沢会長をはじめ同窓会役員、同窓会関係の先生方、そして、常任理事様方をはじめとする同窓の先輩・後輩の皆様、また本年3月までお務めいただいた小林校長先生、並びに4月より就任された安達校長先生をはじめ、生徒自治会、各部活動への協力を快く引き受けて下さいました甲府一高の先生方には、衷心より感謝申し上げます。誠に有難う御座いました。さらに、厳しい経済状況の中、記念誌、バナー広告、協賛金、支援金という形でお力添えを賜りました各社各位、事業主様等々、多くの皆様に重ねて厚く御礼を申し上げる次第です。 さて、甲府一高の未来の姿はどうなっているのでしょうか。また同窓会総会並びに懇親会はどのように行われているのでしょうか。長い歴史と伝統を誇る我が母校、甲府第一高等学校の将来像は同窓生だけに留まらず、注目され、かつ期待されるところかと存じます。多くの卒業生、著名人を輩出し、同窓会による母校支援がこれ程手厚い公立高校は、県下のみならず、全国的にも類い稀な存在であると認識しております。今日まで、社会背景や様々な要因を踏まえて、時代に沿った姿へと変遷を辿りこれからも、時代を先読みしつつ、残すべき大事なものを見極めながら、さらに歴史と伝統を積み重ねていくものと確信しております。 当番幹事を拝命いたしました私ども平成元年卒、副当番幹事・平成18年卒もその使命を全うすべく、乙黒実行委員長のもと準備が進められていた第140周年総会・懇親会に多くの仲間と参加して、その場の雰囲気や意義を共有し、態勢を整えていこうとしていたところ、コロナウイルス感染の状況により、第140周年総会・懇親会は延期され、その後も収束の兆しが見えないまま11月に総会のみ開催、懇親会は中止となりました。第140周年実行委員会の皆様には、筆舌に尽くしがたい落胆であったと推察いたします。私共も、開催時期から始まり、懇親会の運営について、人数や飲食を果たしてどうすれば良いのか、暗中模索の状態でした。本来ならば令和3年の開催予定でしたが、当時の宮島同窓会長の御助言をいただき、1年先送りとし、令和4年の開催を目指して気持ちを切り替え、準備を進めていくこととなりました。 一方で、日本の人口動態を見るに、少子・高齢化に伴う人口減少社会へと突入しております。母校甲府一高においても、生徒数の減少傾向は否めないようです。この先同窓会当番幹事を担ってくれる後輩達のためにも、「持続可能な同窓会の在り方」とは何なのかを真剣に考え、今から何をしていかねばならないのか、議論を重ねました。同窓会員全体の人数や、当番幹事学年協力者も減少することが想定されるなかでも、同窓会の活動に多くの同窓生に関心を持ってもらい、支援の輪を維持していく必要があります。 そのための試みとして、係る費用や事務処理等を見直し、支出の削減を図りながら、合理的に効率化を進めていくことを目指しました。また、デジタル化社会に対応すべく、懇親会デジタルチケット、同窓会ホームページ上でのバナー広告、記念誌の電子版の導入など新しいことにチャレンジをさせていただきました。そして何よりも、同窓会と現役生徒との繋がりをさらに強く、より多くの方々に見えるものとする為に、記念誌表紙デザインや題字制作を在校生にお願いしたり、各部活動の成果を懇親会にて披露して頂いたりする企画を練ってまいりました。 もちろん懇親会自体も、県のガイドラインに基づく感染予防対策を万全に講じ、厳しい人数・飲食の制限下での開催実現を目指し準備をしてきたところですが、令和4年1月からの感染再拡大を受け総会のみの開催となりました。当番幹事といたしましては痛恨の極みではありますが、2年を超える活動の中で仲間とともに育んできた母校甲府一高への想い、「持続可能な同窓会」への願いを、後輩達にしっかりと「襷」として繋いでいくことが責務と考えております。 最後になりますが、今回の開催テーマは、コロナ禍をはじめとする様々な困難を乗り越えられるように、と願う当番幹事メンバー全員の願いが込められています。未来の甲府一高、在校生、同窓会・同窓会員の皆様、特に次期平成2年・19年卒幹事学年に誠に僭越ですが、エールを送らせていただきご挨拶とさせていただきます。7希望の光 ~新しい世を照らせ~第142周年 甲府中学・甲府一高同窓会実行委員長 小林 康洋

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