令和4年度同窓会記念誌 希望の光 ~新しい世を照らせ~
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 汗を流して切磋琢磨しながら一生懸命に取り組んだ部活動、クラスの仲間と一致団結した一高祭や球技大会、孤独と闘いながら夜通し歩いた強行遠足、そして忘れられない友との語らい…。はしゃぎ、楽しみ、ふざけ合い、時には悔しくて涙したあの日あの時、友情を育み励まし合ったあの瞬間を、私たちは決して忘れることはないでしょう。 甲府一高を卒業してから33年の月日が経った平成元年卒の仲間に、現在の様子そして心境を、一高生として過ごした若かりし日々の思い出や一高同窓生としての想いと共に綴っていただきました。 私は群馬県にあるオーケストラに所属して、バストロンボーンという楽器を演奏する仕事をしています。この職に就くまでには、長い年月が掛かりました。中学に入る少し前からトロンボーンを始め、中学で吹奏楽部に入り、一高でも吹奏楽部に入りました。色々と事情があり最後まで続ける事は出来ませんでしたが、高校での部活動はとても楽しかった思い出ですね。一高と言えば、応援練習。応援団吹奏楽部というだけあって、応援練習では応援団と共に頑張りました。勿論1年生の時は大変でしたが、2〜3年生の時は楽しかったです。(笑) その後音楽大学に進むわけですが、入学した時はプロになろう!とかは思ってなかったんですよね。でも色んな経験を積んでいく中で、そういう気持ちが強くなっていきました。大学4年間では足りなくて、卒業後にドイツに留学して勉強を続ける事になりました。言葉もあまり分からないまま渡独したので、色々と大変でしたね。ミュンヘンという街に住んでいましたが、勉強しながら、ドイツ国内やヨーロッパのオーケストラのオーディションを沢山受けました。最後の数人まで残る事も何回かありましたが、中々合格とはならず、4年間の留学生活を終え帰国。その後、5年程フリーランスでオーケストラの仕事をしていましたが、やっと35歳で今のオーケストラに入団しました。夢は必ず叶う!とかカッコいい事は言いませんし、小さい頃から音楽は嫌いでした。(笑) そんな人でもオーケストラプレイヤーになれる…諦めない気持ちって大切ですね!39今は無き,古い校舎で学んだ記憶。皆さんは何を思い出されますか?高校生活、それは、私たちの青春の1ページ...私と音楽石原 左近

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