令和4年度同窓会記念誌 希望の光 ~新しい世を照らせ~
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 皆さん今日は。この度は同窓会開催おめでとうございます。また今回当番幹事の平成元年及び平成18年卒業生の皆さん、誠にご苦労様です。 私は平成元年卒業生の学年で3年間担任をしておりました。年度でいうと昭和61年度から昭和63年度までとなります。当時甲府学区は総合選抜制になっており、またクラス数も多く、他地域の高校から転任してきたばかりの私にとっては不安と期待の入り混じったスタートでした。あれからすでに30数年が過ぎたのかと思うと改めて月日の経つのは早いものだと感じています。光陰矢の如しとは月並みな言い方かもしれませんが、これ以上の言葉もなかなか思いつきません。 この3年間は、勉強や部活動また学校行事など学校生活のいろいろな場面で多くの生徒とふれあうことができ、楽しくまた有意義な時間であったと思っています。今では当時の記憶も断片的であいまいなものになっていますが、愛宕山での宿泊研修や奈良・京都方面への研修旅行、伝統の強行遠足のことなどなつかしく思い出されます。また3学年では5組の担任でした。一高祭で発表するための合唱練習の情景や、進路に悩む三者懇談での様子などが、北館から眺めた山々の景色と共に思い浮かんできます。 さて、昭和61年といえば本県で「かいじ国体」が開催された年です。本校からも多くの生徒がいろいろな形で参加しました。この国体開催に合わせて小瀬スポーツ公園や新々平和通りなど多くの施設や道路が急ピッチで整備されていったと聞いています。それまでは緑ヶ丘が中心であった高校総体や高校野球なども次第に小瀬を中心に開催されるようになり、改めて時の流れを感じます。 また当時は国公立共通一次試験が行われていましたが、昭和63年度を最後に11年続いた共通1次試験も終了し、翌年度からは新たに大学入試センター試験が導入されることになりました。この最後の共通一次試験のほぼ1週間前の1月8日に昭和から平成へと年号が改められたことは深く印象に残っています。 この30数年間で世の中はずいぶんと変わりました。学校教育においても然りです。たとえば県立高校においては推薦入試が導入され、普通科も全県1学区となりました。各高校には特色ある学校づくりが求められています。甲府一高では文部科学省から5年間SGHの指定を受け、また「英語科」から「探求科」へと学科改編を行いグローバル人材の育成を目指していると聞きます。伝統を引き継ぎつつも時代時代に応じて柔軟に変化していくことは大切なことだと思います。今後の甲府一高の更なる発展と同窓の皆さまの益々のご活躍を祈念しております。13光陰矢の如し5組担任 佐野 純一

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